あかり描像のブログ

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すべては苦しみをごまかすために存在する

仕事にしろ、娯楽にしろ。

人はなぜ仕事をするのか。それは仕事をしないのが苦しいからである。
人はなぜ娯楽を興じるのか。それは娯楽をしないのが苦しいからである。

どうやら人間というのは苦しむようにできているようである。誰も産んでくれと頼んでいないのに、苦しむことだけは最初から決定づけられているらしい。なんと理不尽な話ではないか。

だから人は死ぬまでの間、通学だの通勤だの娯楽だのとあらゆる形の行動でその苦しみをなかったものにするよう全力を尽くす。それが、人生。熱狂的なスポーツ大会も、感動に涙する演奏会も、表現力に息を飲む展覧会も、何もかもが人生の苦しみから逃れるための喜劇のようだ。苦しみから逃れるためなら、あの手この手で虚構の楽園を演出する。何とまあ惨めなことよ。

人生は死ぬまでの暇つぶし、とはよく言ったものだ。

初出はパスカルのパンセだそうな。ニーチェの超人だとかも似た概念だそうで。だけど、人生とはいったい何なんだと考える行為それ自体も、結局は苦しみをごまかすための暇つぶしなんだ。

生きているのではなく、生かされている。死なせてくれないから、生かされている。人はどうしてそこまで苦しんでまで生きているのだろう。

私に生きる目的をください。