長年紙媒体に固執していた私も電子書籍に触れる機会が増えるようになりました。
最近 (というか昨日) 試しにずっと読もうと思って先延ばし続けていた『カラマーゾフの兄弟』を、Windows PC 上の Calibre で北垣訳を、青空文庫で中山訳を、そして手元の紙の書籍で原訳をと、三つの版を並べて比べてみたら、これが思いの外楽しい。
[北垣] 『カラマーゾフの兄弟 1』北垣信行訳, グーテンベルク21.
[中山] 『カラマーゾフの兄弟 上巻』中山省三郎訳, 青空文庫 (https://www.aozora.gr.jp/cards/000363/card42286.html), 2022/10/31 アクセス.
[原] 『カラマーゾフの兄弟 (上)』原卓也訳, 新潮社.
一番最初の「作者より」だけでお腹いっぱい。
原著のロシア語を読んでいる訳でも読める訳でもないけど、例えば中山版の「さあ、これで序文は種切れだ。」が特徴的でおもしろいと思った。
また、電子書籍ではソフトや OS によっては機械が自動読み上げしてくれることも初めて知りました。
カラマーゾフみたいな大作では自力で読み進めると 120% めげると思うけど、とりあえず読み上げを流しておくことで一定のペースメーカーとして利用できそう。
結局「作者より」くらいしかまともに読めていないけど、気長に読んでいければなぁと。
読書の新たな楽しみ方を見つけた!というお話。